「勉強しなきゃいけないけど、やる気が出ない」
「社会人が勉強のやる気を出すためにはどうすればいい?」
本記事は、こんな悩みを持つあなたへ向けて書きました。
結論から申しますと、「やる気があってもなくても、まずは1分勉強を始めるのがいいですよ」というのが答えです。
そもそもの話、やる気やモチベーションに頼るのは間違った方法だからです。
勉強も副業もダイエットも早起きも、やる気やモチベーションなんて正直どうでもいいのです。
勉強のやる気が出ない……というのは、決してあなたの意志が弱いわけでも、あなたが悪いわけでもありません。
悪いのは「考え方」「やり方」「環境」です。
この3つさえ変えれば、やる気に左右されることなく勉強が捗るようになります。
やる気が出ないからといって自分を責めないでくださいね。
余計にやる気がなくなりますし、何より精神衛生上良くないからです。
前置きが長くて申し訳ありません。
本記事では、社会人として仕事・家事・育児をこなしながら1日2時間勉強する私が、下記の内容について解説します。
本記事で解説する内容
- 勉強にやる気やモチベーションが不要なたった1つの理由
- 社会人にありがちな勉強のやる気が出ない7つの理由
- 勉強のやる気が出ない時の7つの対処法
- 勉強のやる気が出ない社会人におすすめの本3冊
本記事を読み終える頃には、なぜ勉強のやる気が出ないのか?が明確になり、その対処法が分かります。
そして対処法を実践すれば「勉強のやる気が出ない」という悩みは最も簡単に吹き飛びますよ。
前提:勉強にやる気やモチベーションが不要であるたった1つの理由
「前提はいいから対処法が知りたい」という方は、こちらをタップして次へ進んでください。
勉強にやる気やモチベーションが不要な理由は、人間には「作業興奮」と「ホメオスタシス」という優れた本能がプログラムされているからです。
「作業興奮」とは、一度作業を始めることでドーパミンが分泌され、もっと作業を続けたくなる状態のことです。
例えば、「少し掃除しよう」と掃除を始めたものの、あれもこれも気になって結局30分も掃除してしまった…というのは作業興奮によるものです。
次に「ホメオスタシス」とは、現状を維持させる人間の防衛的な本能のことです。
例えば、新しい習慣を身につけようと頑張ったものの三日坊主で終わってしまう…というのはホメオスタシスの働きによって引き起こされます。
やる気に関わらず毎日勉強を続けていれば「作業興奮」と「ホメオスタシス」により、下記のような状態になるというわけですね。
作業興奮が働く ⇒ 毎日長く勉強できる(仮にできなくてもOK)
ホメオスタシスが働く ⇒ 「勉強する」という状態が当たり前(習慣)になる
このように、やる気なんかに頼らなくても、人間に備わった本能を利用することで、勉強は毎日できますし習慣も身につきます。
やる気なんてものは所詮、その人の精神状態によって大きく左右されるものです。
少し日常生活で嫌なことがあっただけで、やる気が低下することも珍しくありません。
だから、「やる気」を軸に勉強や副業に取り組むと失敗しやすいのです。
やる気なんてものは軸としては非常に不安定で、いざというとき簡単にポキンと折れてしまいます。
軸と呼ぶには、あまりに頼りなくないでしょうか?
対して人間の本能的な部分は、生命維持に欠かせないものです。
多少精神状態が悪くても、あなたを守るために正常に機能してくれます。
その本能的に備わっているのが「作業興奮」や「ホメオスタシス」というわけですね。
やる気のように精神状態によって大きく左右されることがないため、非常に頼りになる「軸」となるのです。
言うなれば、木の幹の部分。
幹が太ければ、必然的に枝葉である「やる気」がついてきます。
多くの方は、枝葉である「やる気」に頼ろうとし、失敗します。
重要なのは、「とにかく勉強する」という行動を起こし、幹を太く育てることなのです。
やる気なんて不安定なものに頼るのではなく、本能というあらかじめ備わった頼れる相棒に頼りましょう。
せっかく頼れる相棒が目の前にいるのに、頼らないのは非常にもったいないです。
このように考えるだけでも、「勉強のやる気が出ない」なんて悩みは、簡単に吹き飛ぶのではないでしょうか?
社会人にありがち。勉強のやる気が出ない7つの理由
社会人によくある、勉強のやる気が出ない理由として下記の7つが挙げられます。
やる気が出ない理由がわかれば、あとはそれぞれに適した対処法を実践するだけです。
では、それぞれ詳しく解説していきます。
平日は仕事で疲れている
社会人にありがちなのが、「平日は仕事で疲れているから勉強できない」というものです。
お気持ちは本当によく分かります。
一日の仕事を終えて夕食を済ませ、ようやく一息つける……というときに勉強するのは、すごく大変ですよね。
子どもがいるなら尚更です。
私も娘が寝静まった後に勉強や副業をしているので、社会人ならではの大変さがよく分かります。
そんなあなたには、下記の対処法がおすすめですよ。
おすすめの対処法
休日はゴロゴロしたい
「せっかくの休みなんだから、体を休めるためにもゴロゴロしたい」という社会人は多いと思います。
確かに、平日の仕事を頑張った分、リフレッシュすることは非常に重要です。
体にムチを打ち続ける毎日だと、何のために生きてるのか分かりませんからね。
しかし、休日はまとまった時間が取れるからこそ勉強のチャンスであることも、また事実。
休日はゴロゴロしがちで勉強できない……という方は、下記の対処法がおすすめですよ。
おすすめの対処法
勉強の習慣が身についていない
「毎日勉強したいけど、結局三日坊主で終わってしまう……」
社会人に限らず、学生さんも上記のような悩みを抱えている方は多いと思います。
毎日勉強しようと思っても、仕事やプライベートで忙しくて、なかなか勉強の時間が作れないですよね。
「毎日勉強するぞ!」と決めた当初は継続できても、結局長くは続かない…
こうした状況に陥るのは、勉強の習慣が身についていないからです。
よって、正しい習慣化の方法を学び、実践すればOK。
勉強習慣が身についていない…というあなたには、下記の対処法がおすすめです。
おすすめの対処法
他のことを優先しているから
「勉強しなきゃいけないけど、テレビや漫画、スマホで時間をつぶしてしまう…」
上記のように悩んでいる方、結構多いと思います。
娯楽に溢れている今、勉強以外にもやりたいことがたくさんありますよね。
もちろん私にもありますし、誰一人例外なくそうだと思います。
しかし、勉強以外のことを優先しすぎると、当然ながら勉強する時間は確保できません。
「勉強したいけど、スマホやYouTubeなど、つい他のことを優先してしまう…」という方は、下記の対策方法がおすすめです。
おすすめの対処法
勉強に適した環境ができていない
「勉強を始めたけど、なかなか集中できずにやる気が出ない…」
目の前の勉強に集中できなくて、やる気を失ってしまうというパターンですね。
確かに、勉強に集中できないと頭に入っている気がしませんし、他のことが気になってしまって、勉強に対するやる気を失ってしまうと思います。
なかなか集中できなくてやる気が出ない…という方には、下記の対処法がおすすめです。
おすすめの対処法
完璧主義になりすぎ
「1日10ページ勉強することに決めたけど、きつすぎてやる気がなくなってしまった…」
完璧主義になりすぎると、上記のようなパターンに陥りがちです。
他にも、「参考書を完全に暗記する」「一度読んだ本を完璧に覚える」なども、完璧主義になりすぎてやる気を失ってしまう典型例です。
完璧主義は失敗を招くだけですので、今すぐに捨て去ってしまいましょう。
自分には完璧主義の傾向がある…という方は、下記の対処法を試してみてください。
おすすめの対処法
成果が実感できない
「毎日勉強しているけど、成長が実感できなくてやる気が出ない…」
社会人の勉強は学生時代のように「テスト」という実力を測る機会が少ないため、上記のような悩みを抱えがちです。
私も何度か経験したことがあります。
成長が実感できないと、出口のないトンネルを進んでいるような感覚に陥りますよね。
「全然進んでいる気がしない…いったいいつまで続ければいいんだ…」と、勉強に対するやる気を失うのもすごくよく分かります。
そんな方は、「勉強の成果」について正しく認識することから始めてください。下記の対処法がおすすめです。
おすすめの対処法
すぐ出来る!社会人が勉強のやる気を出す7つの方法
社会人が勉強のやる気を出すためにできる方法は、下記の通りです。
対処法
では、それぞれ詳しく解説していきます。
やる気がなくてもとにかく始める
勉強のやる気が出ない…という社会人に一番おすすめしたい方法がこれです。
冒頭でも述べましたが、勉強のやる気がなくても、とにかく始めてしまうのが一番簡単かつ本質的な解決方法です。
10分でも5分でも、なんなら1分でも良いので、「とにかく勉強を始める」。
これを行ってください。
1分でも勉強を始めることで、下記の効果があるからです。
- 「もう少し勉強しよう」と思いやすくなる
- 習慣化に繋がりやすい
まず、1分でも勉強を始めてみると、「せっかくだから、もう少し勉強するか」という気持ちが湧いてくるようになります。
人は何かを始めると、そのことに対してやる気が出てくるからです。
例えば、1分間で問題を1問解いたら、「ついでだから、次の問題も解いておくか」という具合です。
何気なく掃除を始めたら、いつの間にか30分も掃除していた…という経験はないでしょうか?
あれも、作業によって「やる気」が呼び起こされている典型例です。
勉強のやる気がなくても、最初の1歩さえ生み出してしまえばOK。
「やる気が出ないから勉強しない」のではなく、勉強しないからやる気が出ないとお考え下さい。
ロケットは発射するときに多くの燃料を消費します。
自転車を漕ぐときは、最初にペダルを踏むときに一番力を使います。
トロッコを押すときは、最初に押すときに一番力を使います。
勉強や筋トレ、副業を始めることも全く同じなのです。
とにかくきついのは最初だけ。最初だけなんです。
なので、最初の一歩を軽ーくしてしまえば、あとはサクサクと進むようになります。
加えて、1分の勉強を毎日続けると習慣化しやすいというおまけもついてきます。
詳しくは、後述する勉強を習慣化する方法を身につけるで解説しますね。
勉強の成果について正しく認識する
「勉強の成果が出なくてやる気が出ない…」というあなたは、まずは勉強の成果について正しく認識することから始めましょう。
そのために知っておきたいのが、シグモイド成長曲線です。
シグモイド成長曲線とは、勉強や音楽・スポーツなど、人が何か物事に取り組んだときの成長速度をグラフ化したS字の曲線のことです。
例えば、縦軸に「成長度」、横軸に「時間」をとった場合、下図のような曲線を描きます。
ご覧の通り、人は何か物事に取り組んだとき、やればやるほど右肩上がりに成長すると「思い込んでいます」。
ところが実際は、上記の画像の「現実」が示す通り青い曲線のような形で成長するのです。
つまり、最初の段階は頑張っても頑張っても、なかなか成長を実感できません。
地道に勉強を続けた結果、ようやく成長を実感できるレベルに至るのです。
そしてようやく成果が出たのも束の間、またまた成長を実感しづらい期間がやってきます。
ベテランの域に達したアスリートがよく経験する、「スランプ状態」というやつですね。
このように、人はつい右肩上がりの成長に期待してしまいます。
実際には、右肩上がりに成長することはほとんどないと考えてください。
この事実を知らないがゆえに、勉強しても成果が出ないからやる気も出ない…と挫折に至るわけです。
よほどの天才でない限りシグモイド成長曲線のようなS字となりますので、成長が実感できなくても全く気にしなくてOK。
まだ成長が目に見えていないだけで、あなたは少しずつ成長していますよ。
勉強の習慣を身につける
勉強のやる気が出ない社会人におすすめの対処法として「勉強の習慣を身につける」という方法があります。
「やる気がないのに習慣化なんてできるの?」と思うかもしれませんが、「できる」と断言します。
習慣化に「やる気」なんて不要だからです。
やる気なんかに頼らなくても、正しい習慣化の方法を実践すれば、誰でも勉強習慣は身につけられます。
勉強の習慣化の方法はとても簡単です。
1日1分の勉強を毎日続けるだけでOKです。
「バカにしてんの?」と思うかもしれませんが、習慣化のコツは「ハードルを極端に低くして」「毎日続けること」。
この2点だけです。
別に1日1分の勉強でなくても構いません。
- 1日1回参考書を開く
- 1日1回本を読む
- 1日1個英単語を覚える
こんな小さなことでもOKです。
毎日続けていれば、こんなに小さな行動でもいずれ必ず習慣となります。
小さな習慣と言っても侮ってはいけません。
何度も述べていますが、人は一度始めると自然と「やる気」が出てくるからです。
多くの方は「やる気」を原動力に勉強を始めようとします。
ですが、実際は真逆です。
「とにかく始める」という原動力があるから「やる気」が生まれるのです。
勉強を習慣化すれば、やる気の原動力である「とにかく始める」という行為が、あなたの生活に組み込まれます。
そうなるとどうなるでしょうか?
そうです。忙しい社会人でも、毎日勉強のやる気が出てくるようになるのです。
やる気になんて頼る必要はありません。
勉強習慣さえあれば、あとは勝手にやる気がついてきますよ。
勉強を最優先事項にする
「時間がなくて勉強のやる気が出ない…」「やりたいことが多くて、勉強のやる気が出ない」という社会人は、勉強を最優先事項にしてみてはいかがでしょう。
つまり、仕事・家事・育児・副業など「生活の中心」以外、全て捨ててしまいましょうということですね。
少し厳しい意見になるかもしれませんが、ゲームやネットサーフィン、動画鑑賞などの時間を使っているのに「勉強する時間がない…」というのであれば、まずはその認識を改めた方がいいです。
何かをやるということは、他の何かを捨てることと全く同じだからです。
スマホゲームをやれば、それ以外の時間は全て捨てることになります。
YouTubeの動画を見るなら、それ以外の時間は全て捨てることになります。
勉強をするなら、他の全ての時間を捨てなければなりません。
空いた時間で勉強以外のことをやっているとすれば、あなたの中ではまだ勉強が最優先になっていません。
勉強を最優先事項にすれば、空いた時間は全て勉強で埋め尽くされます。
仕事や家事の隙間時間ができたときも、自然と勉強するようになるでしょう。
私も隙間時間は全て勉強か副業に充てていますが、他の時間を全て捨てたからです。
「時間がなさすぎて勉強のやる気が出ない…」という場合は、今一度、自分は何に時間を使っているのか?何を優先にしているのかを考えてみてください。
そして、勉強を最優先事項に設定しましょう。
そもそも何を勉強したらいいか分からない…という方は、下記の記事を参考にしてください。
勉強ツールを活用する
勉強のやる気が出ない社会人におすすめの対処法として「勉強ツールを活用する」という方法があります。
勉強ツールを上手く活用すれば、隙間時間に勉強ができたり、自分に合った勉強法が実践できるからです。
例えば、私は毎日の勉強(読書)にAudible(オーディブル)というアプリを使っています。
Audibleとは、プロの声優・ナレーターが本を読み聞かせてくれる、Amazonが提供するサービスのことです。
Audibleを使えば、通勤時間や家事の時間、会社の休憩時間などの隙間時間が「学習時間」へ変わります。
Audibleという学習ツールを使うだけで、1日の勉強時間を増やせるというわけですね。
私が1日2時間の勉強を毎日継続できているのも、Audibleを活用しているからです。
Audible以外にも優れた勉強ツールはたくさんあるので、アプリストアなどで探してみてはいかがでしょう。
また、勉強ツールを上手く活用することで、自分に合った勉強方法を実践できます。
例えば「活字が苦手で読書が出来ない…」という方でも、Audibleやaudiobook.jpを使えば、難しい本もスムーズに読むことができます。
⇒ オーディオブック配信サービス - audiobook.jp
活字を追う必要がなく、興味がある話を聴いているような感覚で学べるからです。
「活字を追う」という苦手な部分を学習ツールが補ってくれるため、自分がやりやすい方法で読書ができるわけですね。
また、スマホアプリの中にはゲーム感覚で勉強できるアプリもあります。
ゲーム性が組み込まれることにより、ゲームを楽しむように着々と勉強ができるわけです。
私のようにゲームが好きな方には、ピッタリの方法かもしれません。
このように上手く勉強ツールを活用すれば、自分に合った学習方法を実践できます。
「勉強」と聞くと、机に向かって参考書を開き、ノートを取ることをイメージするかもしれません。
ですが、何か小さな成長があれば全て勉強です。
新しいことを知ることも、新しい体験をすることも、自分のことを知ることも全て勉強なのです。
あなたが今持っているスマホ、せっかくなので勉強ツールに変えてみませんか?
私はスマホで勉強もしますし、副業でもスマホを活用していますよ。
勉強に集中できる環境を整える
「勉強を始めても、集中できなくてやる気が出ない…」という方は、勉強に集中できる環境を整えてはいかがでしょう。
具体的には、下記の方法を実践して、勉強の障害となるものを全て排除するのです。
勉強に集中できる環境を整える方法
- 漫画・ゲーム・スマホは全てしまう
- 視界に何も入らないようにする
- スマホの通知をOFFにするor電源を切る
- 耳栓orノイズキャンセリングイヤホンを使う
理想なのは、「勉強以外何もできない状態」を作り出すことです。
漫画やゲーム、スマホが手に届く位置にあると、思わず誘惑に負けて手を伸ばしてしまうからです。
誘惑に負けることがなくても、無視するために脳内のエネルギー(ウィルパワー)を無駄に消費してしまいます。
ウィルパワーとは? ウィルパワーとは、フロリダ州立大学 社会心理学部のロイ・バウマイスター教授が提唱した「意志力」のことです。 注意・集中・思考、感情コントロールなどのエネルギーの源とされています。
目や耳に余計な情報が入らなければ、あなたのウィルパワーは全て勉強に注ぎこまれることになります。
結果として勉強に集中できるようになり、継続しやすくなり、成果も出やすくなるのです。
私は部屋に好きなキャラクターのポスターを飾っているオタクですが、勉強や副業の際には一切視界に入らないようにしています。
ポスターが視界に入っている状態で目の前の作業に集中しようとしても、つい見てしまうからです。
ちなみに、スマホをポケットに入れている状態もあまり良くありません。
ストックホルム商科大学でMBAを取得したスウェーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセン著の「スマホ脳」では、下記のように書かれています。
大学生500人の記憶力と集中力を調査すると、スマホを教室の外に置いた学生の方が、サイレントモードにしてポケットにしまった学生よりも良い結果が出た。学生自身はスマホの存在に影響を受けているとは思ってもいないのに、結果が事実を物語っている。ポケットに入っているだけで集中力が阻害されるのだ。
出典元:アンデシュ・ハンセン 著, 久山葉子 訳, 新潮新書, スマホ脳 93p
このように、私たちはスマホをポケットに入れているだけでも、集中力を欠いてしまうのです。
しかも厄介なことに、自分では「目の前のことに集中している」と思い込んでいます。
あなたの勉強が捗らない、集中できない原因は、もしかしたらスマホかもしれません。
スマホは非常に便利なツールで現代社会に欠かせませんが、机に向かって勉強するときは「邪魔」でしかありません。
ゲームや漫画はもちろん、あなたが大事なスマホも、勉強のときはしまうようにしてください。
「勉強以外できない環境」を整えておけば、やる気に左右されずに勉強できるようになりますよ。
完璧主義を捨てる
完璧主義が原因で勉強のやる気が出ない方は、完璧主義を捨て去りましょう。
とはいえ、完璧主義は思考のクセなので「捨てましょう」と言われて簡単に捨てられるものではありません。
なので、できる範囲で捨てていきましょう。
例えば、十分に理解できている範囲を思い切って捨ててみるなどです。
参考書で勉強をする際、完璧主義の方は全てのページの問題を解こうとしがちです。
確かに、全てのページをきちんと終えるのが理想かもしれません。
しかし、社会人はとにかく時間が限られています。
時間が限られているにも関わらず、本来優先すべきでないところに時間を使ってしまうと、余計に時間がなくなります。
そして、なかなか結果が繋がらず、勉強のやる気を失わせるのです。
本で学ぶにしても、全てのページを読む必要はありません。
理解している範囲はサラーっと読み飛ばし、自分が学びたいところ、知りたいところを読むだけでいいのです。
人は決して完璧の境地に辿りつけません。過去歴史に名を残した偉人達も、完璧な人間なんて誰一人いないのです。
完璧主義の呪いにかかっている方は、勉強のやる気を失わせる根本原因である「完璧主義」を捨て去りましょう。
完璧に勉強しない方が、かえって上手くいきやすいですよ。
あなたができる範囲でOKですので、少しずつ肩の力を抜いていきましょう。
どうしてもやる気が出ない時は、勉強の目的を見直してみよう
「やる気に頼る前に、とにかく勉強を始めましょう」というのが答えなのですが、「そうは言われても出来ないんだよ!」という方もいらっしゃると思います。
そんなあなたは、まずは「そもそもなぜ、その勉強しているのか?」を今一度考えてみてはいかがでしょう。
勉強する目的が曖昧だと、スランプ状態に陥った時に挫折しやすくなるからです。
私は「やる気不要論者」ですが、やる気が勉強の原動力になることも否定しません。
「なんのために勉強するのか?」という確固たる目的があれば、失いかけていたやる気が復活し、挫折を防げる可能性があります。
例えば私は現在、下記の分野を中心に勉強しています。
- 人を喜ばせる方法
- 心理学
- 文章術
- 習慣化
- 量子力学
一見何の関連性も見られませんが、ひとつの目的を達成するために上記の分野を勉強しています。
その目的とは「ブログ一本でフリーランスとして独立すること」です。
ストック型ビジネスであるブログの収入だけで生活できるようになれば、妻と娘と過ごす時間が増え、私自身も会社に縛られることなく生活できます。
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【一番わかりやすい】個人でできる最強の副業ストック型ビジネスを全解説
※本記事はプロモーションを含みます。 ストック型ビジネスに興味があるけど、どんなビジネスなの? ストック型ビジネスは、初心者でも稼げるの? ストック型ビジネスとフロー型ビジネスの違いは? 本記事では、 ...
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私は元々勉強や自己成長が好きな方でしたが、今でも毎日楽しく継続できているのは、こうした確固たる目的があるからです。
目的、というよりも目標と言った方が正しいかもしれません。
いずれにしても、「なぜ勉強するのか?」が明確になっていれば、多少のことでは勉強をやめようと思いません。
ましてや、たかが「やる気が出ないから」という理由では、勉強をやめないでしょう。
あなたが勉強を始めた目的は何でしょうか?
年収を上げるためでしょうか?
昇進のためでしょうか?
今一度、勉強を始めたきっかけについて考えてみてはいかがでしょう。
「勉強のやる気が出ない…」と悩んでいることは、勉強を始めたきっかけが必ずあるはずです。
きっかけが見つかったら、そこを深掘っていきましょう。
あなたの原動力となる動機が見つかれば、もはや「やる気がなくて勉強できない」という悩みは消えてなくなりますよ。
勉強のやる気が出ない社会人におすすめの本3冊
勉強のやる気が出ない!という社会人は、本から勇気を貰ってみてはいかがでしょう。
私の完全なる独断と偏見ですが、やる気が出なくて勉強ができない社会人におすすめの3冊をピックアップしてみました。
勉強のやる気が出ない社会人におすすめの3冊
- 独学大全
- SINGLE TASK 一点集中術
- 超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法
では、それぞれの本を簡単に解説していきますね。
独学大全
無知くん:やる気が出ません。なんとかしてください。
親父さん:「やる気」なんて言ってる時点で論外だ。強いられたものならまだわかるが、誰もお前に独学しろと言ったわけじゃない。
出典元:読書猿 著, ダイヤモンド社, 独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 89p
独学大全は、その名の通り「独学」のありとあらゆる悩みを解決してくれる大全集です。
辞書のような厚さに圧倒されますが、ぶっちゃけ全て読む必要はありません。
独学大全は、まさに「独学の辞書」だからです。
辞書は「全て読む」というよりも、何か分からないことがあったときに「調べる」という使い方をしますよね。
独学大全も全く同じです。
独学で困った時は「独学大全」を引いて解決策を調べる、という感覚でOKです。
もちろん、読み物としてもおすすめです。
あまりの良書なので、私も何周も読み返しています。
文章はやや小難しくて読みづらいところがありますが、「無知くんと親父さんの対話」という緩い対話形式で各章の要点が掴めるため、そこだけ読んでも理解できます。
上記の引用部分の会話ですね。
「やる気、なんて言っている時点で論外だ」など、読者へ対し容赦なくパンチを浴びせてくるので、私も読んでいてグサリとくることがあります笑
「勉強のやる気が出ない……」という方はもちろん、私のような勉強や自己成長が好きな方にもおすすめです。
あまりの良書なので、私はAudible版と紙の本、両方を持っています。
勉強が好きな私にとっては、まさに独学のバイブルです。
独学大全はこんな方におすすめ
- やる気に頼らない勉強法を身に付けたい
- 一生役立つ独学スキルを身に付けたい
- 独学を支えてくれる心強い味方が欲しい
SINGLE TASK 一点集中術
SINGLE TASK 一点集中術は、勉強や仕事で成果を上げたい社会人におすすめの一冊です。
勉強のやる気を上げる方法については書かれていませんが、
- 仕事
- 勉強
- スポーツ
- 音楽
- 人間関係
など、全ての分野で成果が出せる「シングルタスクの方法」について詳しく解説しています。
シングルタスクで勉強に取り組むことで、
勉強の成果が出るようになる
↓
もっとやる気になる
↓
さらに成果が出る
↓
さらにやる気になる
という好循環を起こせるわけですね。
世間ではマルチタスクを実践できる人が優秀という見方が強いですが、実際は真逆です。
マルチタスクの人ほど仕事ができませんし、勉強も成果が出ません。
それだけでなく、マルチタスクには他にも下記のようなデメリットがあります。
こんなにある!マルチタスクのデメリット
- 脳に大きな負担がかかる
- ストレスが溜まる
- 人間関係にヒビが入る
- 集中力が低下する
- 頭が悪くなる
- 疲れやすくなる
ハッキリ言って、マルチタスクは百害あって一利なしです。
お酒やタバコと全く同じです。
あなたは、きちんとシングルタスクで勉強に取り組んでいるでしょうか?
例えば、下記のようなことは行っていませんか?
- 作業用BGMを流して勉強
- 動画を流しながら勉強
- テレビをつけて勉強
- スマホを机に置いて勉強
- 勉強しながら、つい他のことを考えてしまう
上記は全てマルチタスクです。
もしあなたが今勉強の成果に満足していないなら、それはマルチタスクのせいかもしれません。
この本の中に、「一つのことをうまくやるか、二つのことを下手にやるかだ」という言葉があります。
シングルタスクとマルチタスクの違いを、非常に分かりやすくまとめた一言だと思います。
あなたもシングルタスクを身につけて、仕事も勉強も人間関係も趣味も恋愛も、楽しみながら成果を出しませんか?
この本はこんな方におすすめ
- 勉強に集中できない
- シングルタスクという一生物のスキルを手に入れたい
- 仕事や勉強だけでなく色んな分野で成果を出したい
- とにかくマルチタスクをやめたい
超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法
【超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法】は、その名の通り「時間を増やす思考法」を詳しく解説してくれる本です。
時間術のテクニックではなく、時間管理の本質的な考え方について学べます。
著者は、弁護士法人みらい総合法律事務所で代表弁護士を務める谷原誠(たにはら まこと)さん。
弁護士事務所の代表として仕事をする傍ら、セミナー講師・ベストセラー作家など様々な顔を持ち、毎日の睡眠時間はきっちり7時間を確保しているそうです。
そんな超多忙な弁護士が、なぜこんなに活動できるのか…?
それは、本質的な時間管理を実践しているからです。
この本では、その時間管理の本質的な「思考法」が、これでもかと詳しく解説されています。
私がこの本を読んでまず思ったのが、
「そうそう!小手先の時間術じゃなくて、こういう本質を突いた時間術が知りたかったんだ!」
という感想です。
勉強している社会人は得てして「時間がない…」という悩みを抱えています。
「時間管理のテクニックを使っているけど、結局時間が増えた気がしない…」
あなたもこんな経験、ありませんか?
それなら、超多忙な弁護士、谷原誠さんが実際に行っている時間管理の思考法を参考にしてはいかがでしょうか。
この本はこんな方におすすめ
- 勉強したいけど勉強する時間がない社会人
- 自由な時間を増やしたい社会人
- 今までの時間管理術で上手くいかなかった社会人
ちなみに【超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法】は、Audible聴き放題で聴けます。
30日の無料期間が設けられているので、Audibleの聴き放題を始めるのがおすすめですよ↓
終わりに
以上、やる気が出ない社会人に向けて、勉強のやる気を出す7つの方法を解説しました。
勉強のやる気が出ないのは、必ず何かしらの原因があります。
本記事で解説した内容に当てはまるか確認し、もし当てはまるなら、それぞれの対処法を実践してみてください。
「勉強のやる気が出ない…」という悩みは、いとも簡単に吹き飛ぶと思います。
解決法が分かれば、あとは実践するだけ。
本記事の内容が、あなたのやる気を呼び起こすきっかけになれば幸いです。